alone in the night

In the dark, in the quiet.

book:ある夜、クラブで

元ジャズピアニストが、偶然訪れたバーで女性と知り合い恋に落ちる話。正直気持ち悪く合わなかった。

 

バーでバンドが使っていたピアノを、休憩時間に勝手に弾き初めて夢中になり、帰りの電車に乗り損なったので妻に迷惑をかける。この時点で主人公の株がストップ安なのだが、翌朝主人公はバーで知り合った女性と不倫をし、(しかも午前中から海辺で青姦、一体どういう神経をしているのか)青姦したせいで服が汚れて昼の電車すら乗り過ごす。

主人公を心配し、そして不倫の匂いを嗅ぎ取って迎えに行った妻が事故死を遂げ、主人公は女性と再婚する。

 

自分が帰るべき時間に帰らずにピアノ弾いたり不倫したから死んだようなものなのに、誰も自分の責任だと思わない。不倫女は思ったみたいだが語り手が否定する始末。不倫相手と再婚するクソ男。不倫女もええ歳してクソ。語り手の友人も2人をお似合いカップルだなんだとほざくクソ。妻がただただ可哀想。シートベルトをしていなくても死んでいた可能性は大きいのに、シートベルトしてればなあとか勝手に即死認定とか(即死なら、痛い苦しい寂しいが無いなら、死んでもいいの?)語り手に良いように言われる始末。

 

オチも意味不明。締め方を何も思いつかなかったんだろうな。猫が行ったこともない遠い場所に辿り着ける訳ないだろ。猫は不倫夫と違って奥さん想いでしたよってか?だから何?

 

バーの女性は親切に泊りのホテルを予約してくれるがまあ最初から下心無かったらそんなことしないよな。主人公元有名ジャズピアニストたと知ってて近づいたとしても、今は禿げて太った会社員じゃん。それに妻帯者ですよ。個人的には女より妻がいるのに他の女にハマって妻を蔑ろにする主人公が無理すぎた。

序盤では、偶然訪れたバーでピアノに触れ再度ジャズピアニストとして活動を始める話だと思っていたのにこれは酷い。女と再婚したあとジャズピアニストとして出直すんかもしれんけど、そこが描写されていないので意味ない、てか妻が都合よく死んでくれたから出会った翌日に青姦した不倫女と再婚してから再起図られたってそんなクズ小説は読む気もないが…

 


フランス人作家の小説、当たりに出会ったことがない。分母が小さすぎるのだけど、だが今後はフランス人作家だとわかったら避けよう。