alone in the night

In the dark, in the quiet.

movie: 昼顔

 

先日昼顔を観に行った。映画館で映画を見るのは7年ぶりだった。さらに自発的に誘われてもいないのに映画を見に行ったのは初めてのことだ。

一般料金でチケットを購入したのだが、一緒に行った学生(妹)に対して学生証の提示が求められることがなかった。いやいや、それだったら私も学生料金で入りたかったんですけど。特急券の提示の巡回をしない近鉄にも思うんだけど、お金払わせてるんだから裏くらいとれよと。これじゃあ余分なお金払った意味がないじゃん。

7年前高校生の時に行った映画館では、私が学生証を忘れてしまいスタッフがかたくなとして私を学生料金で入れなかった。同級生の友達が同席してるのに。あの融通の利かなさもおかしい。おかげで私は二度とそこには行かないと決めた。私が悪いのだけどやっぱり腹立たしい。態度がひどかった。

もしかしてこの嫌な体験が元来の映画への興味のなさに相まって映画館から私を遠ざけたのだろう。

 

 

私はめったにドラマを見ないのだがなぜかこの作品は見ており、斎藤工の色気(あくまで本作における)、そして伊藤歩の闇をはらんだ存在感、迫力(ピッタリなキャスティングだと思った)に毎週話の続きが楽しみで仕方なくなっていた。

映画化を知り、地上波に落ちるのを待っていられなくなったので今回視聴した。

 

以下感想 spoiler

 

読解力がないのか、離婚の話までポンポンと話が進むのはなんでだろうと思った。最初にバスから二人で降りてくるのを見て、ああ3年もたつのに...もう仕方ないわってなったのか?

あと海辺のカフェレストランの2人の女性店員の態度の変わり様もよくわからなかった。最後の挨拶、その後店長とアジバーグを作る際に謝罪されて和解したことを通して態度が軟化したの?紗和が不倫女であることには変わりないし彼女は店を辞めたんだけど...。

あと一番意味不明なのは事故の状況説明?のときの警察。遺体は妻のご実家のお墓に眠るとか、夫は即死だが妻は生きてるとか、交際相手に過ぎない紗和にしかも今言うことじゃない。それにこれ以上の介入はこちらではできませんので~とお決まりの最後のセリフの時に放心状態の紗和が「(もらう予定だった)指輪はどこ」と探し出すと話を聴いてください!座って!とかいって紗和を力ずくで取り押さえようとするんだけど、

 

あんたらもう話することないやろ!!!アホか!!!

 

と思ってしまい二重に可哀想な紗和に泣いちゃいました。

 

北野も駅まで送っていくよ、という誘いに乗らなきゃよかったのに。自分のせいで離婚することになった妻の最後の誘いくらい、という優しさだったのかもしれないけど。結局あの夫婦は最後までお互いの思考パターンが読めなかった。

乃里子はドラマの時から身を捨ててでも夫にそばにいてほしかった。でもそこまでそばにいて欲しかったなら、日ごろから相手に配慮して過ごしていたほうが良かった。そばにいることに胡坐をかいていた感が否めない。

というか状況的に無理心中、少なくとも危険運転ではあるのだから乃里子は逮捕されるべきでは?そのような描写は一切なかったんだけど。やっぱり警察はクソ

 

かなり郊外にある寂れかけた駅、山も海も近い街とアパート、移動手段として定着する客の少ないバス、登場人物を取り囲む世界観が気に入った。

紗和は親も頼れない中シングルマザーになる。思い出だけでは生きていけないのだけど、物語を通して人として強くなったように思えた。だから紗和はこれからもたくましく生きていけるのだと思う。