alone in the night

In the dark, in the quiet.

comic: ギフト±(16-18巻)

勿論~15巻も既読。青年誌掲載かつベテランの作家だからか話の質が良い。最新19巻以降は未読だがぜひ全て読みたい。

以下、語彙力皆無な感想箇条書き。

 

  • 楊亮ちょっとかわいそう。

あのジャーナリスト、ずっと初期から東京湾に浮かんだとだけ描写されていたけどまさか生きていたとは(純粋な読者)。がっつり悪役だし。腹立つのでクジラにしてください(乱暴)。

でも、まほちゃんをはじめ罪の無い高校生の虐殺は許されるものでは無いし、リュウの再三の忠告も聞かなかったし自業自得である。リュウも加藤も楊をクジラにはしないように苦心したけど環にはそんなの関係ないしなあ、そもそも何も聞いていないし。

学校を襲撃し、自分が過ごせなかった平穏な日々を当然のように享受する子供達に逆恨み?して虐殺していく楊を、若い頃の楊が「罪のない子を殺して 今度はお前が奪われる側だ」と語るシーンが好き。罪の意識というか、こんなこと(虐殺)をしておいて自分が何も無く助かると思うなよ、と楊自身が理解していてすごく好き(語彙力)。そしてその通り助からないどころかクジラになるからとても良い。

 

  • 桜田さんは本作の良心。

阿藤の亡霊?が出てきて「幸せになってくれ」と語りかけるシーンにはジーンときた。阿藤の死は桜田さんがプティシャトン絡みに関わるきっかけなのだが、そのきっかけの阿藤を加藤、桜田さん、阿藤と面識のないはずの廣瀬まで巻き込んで描写しつづけていて、桜田さんの行動を通してただのきっかけに終わらせていないのが良い。阿藤の遺志は最後まで受け継ぎ、大陸も巻き込んだ大きな闇に、普通だったはずの一刑事が立ち向かう姿はまさに本作の正義で良心。

 

 

骨格おかしかったし、アイリンが男だろうことは察していたが、どうして女装させているんだろう。ソウの趣味?笑

クラスメートに人殺しと詰られ殴られて環が仕事の出来ない状態になってしまうのだが、どんどん人間になっている証拠だよね。クジラでも何でも無い人をお前が殺したと言われて普通ではいられない、人間だからだよね。仕事が出来なくなったが為にソウからアイリンが送られてくるけど、崇も環も大丈夫かな。加藤は大陸を危惧していたけど、崇はどう判断し動くだろう。

加藤が秋光正の真の目的を知ってしまい、瀕死の中で18巻は終わる。物語も佳境で、多分加藤は死ぬだろうけれど、そこまでにどのような展開があるのか気になりすぎる。