alone in the night

In the dark, in the quiet.

book:アーダ

読解力もないのにこんな本に挑戦してしまった。案の定長い上難解すぎてよくわからなかった。でも読んだ事実を残すために駄ブログを書く。よくわからなかったなりの感想なので間違っている点が多々あると思われる(でもネットに載せちゃう厚顔無恥さ)。自分が書きたいものを最優先したらこんな小説ができるのかなと思った。あとすごく下品だった。

 

ヴァンとアーダは人の気持ちをくむ能力に欠けすぎている。アーディスでの2人の描写が気持ち悪かった。S○Xの邪魔になるからとリュセットを物置に閉じ込めるシーンは胸糞、にもかかわらずヴァンに惹かれるリュセット…。リュセットがもっといい人と出会えていたら、そうでなくともヴァンに愛想をつかせてさえいればあんなことにはならなかったと思うと悲しい。ヴァンもアーダもリュセットが死んだのは自分たちのせいだって理解してないかしてたとしても開き直っているみたいでいやだ。自分はほかの女にも手を出すのに(男娼との描写もあった。そのシーンを筆頭に娼館の章は全て気持ち悪かった。)、アーダには貞節を求め、破った相手と決闘しようとするヴァンはキモいんだけど、それがあまりどうでもいいくらいリュセットがかわいそうだった。

 

マリーナ曰く美人はアーダではなくリュセットとのことなのだが、アーダに恋した男は複数人いた。何か男たちを引きつける魅力があったのかな。それとも誰にでも○らせてた(パーシーと未遂でラックは記憶しているが)ってだけ?ヴァンもモテてたようだし。あと第一部で出張ってた2人の両親の最後の描写があっさりしてた。2人の両親、特に父親も相当のクズなんだよなあ。

 

物語のウェイトと第一部がかなり占めているから、100近くまで生きているヴァンの人生のピークはやっぱり10代なのかなあと。ヴァンもアーダも人でなしなのに、作中で金に困る描写が一切なくかなり裕福なまま長生きする。アーダ夫が死んだから老後は望み通り2人で生活してるし。夫はアーダと結婚したことが不幸だったと思わずにはいられない。リュセットと違って元は他人だったのに。

これがもっとわかりやすい小説だったり、または漫画や映画などビジュアルがある媒体だったらもっと腹が立ったと思うが、幸い難しく美しい文章だったためにそこまで腹が立たなかった。つまり理解力と想像力の欠如のために負の感情にとらわれずにすんだ。

 

『ロリータ』の方が断然話がわかるし、手遅れだがハンバートは自分がしてきたことは間違っていたと理解するし(してるよね?)、シャーロットのことも自分が殺したようなものと自嘲してるし、ロリータは生意気なだけでただのかわいそう(でも強い)女の子だし、ハンバートの語りだからか文章がより美しいので私はロリータのほうが好きです。キャラクターも小説も。