又吉大先生(ピース・又吉のことをその独特の雰囲気や感性、文才から私は大先生と呼んでいる)のエッセイ『第2図書係補佐』に収録されているエピソードに、占いの話がある。
2006年、大先生が26歳のとき。大先生が友人と占い師に手相を見てもらった際に、占い師が大先生の年齢を聞いた後、手を見ながら
「26…27…34…35あっ!」
と言って手を離した。おかげで35歳に何が起こるのか不安になったという話だ。
大先生35歳といえば、2015年、つまり芥川賞を受賞したときの年齢だ!
占い師は何かいいことを予感していたのだろうか。久しぶりにエッセイを読んでハッとした。大先生は占ってもらったことを覚えているだろうか。