alone in the night

In the dark, in the quiet.

book:パリ、娼婦の館

タイトルの通り、パリの娼館や娼婦たちについて書かれた本。男の精液は抑制されずに排出されるからいわば汚水やゴミ、その処理をする娼婦は下水道や汚物処理場...これが無ければ社会の秩序が乱れる、必要悪というか必需品のような言い方をしていて腑に落ちてしまった(下水道や汚物処理場に少し申し訳ない気もするが)。

 

騙して娼館で働かないといけない状況に追い込む、給料から食事代やらをピンハネされ働けど働けど生活が楽にならない。いつの時代も性産業は蟻地獄のようだ。

 

富裕層であればあるほど、また地位が高いほどMの客の割合が多いという記述には納得してしまった。S客にはロクな客がいないらしく、酷いときはサディズムをタバコの火を押し付けるなど単なる暴力とはき違えている客もいたらしい。一方M客の扱いも楽ではなく娼婦側が客の心理を心得ていないと客を簡単に満足させれらないというのだ。監獄学園アンドレとリサを思い出した。ロールプレイング、SM要素は高級店に特徴的だったそう。あと同性愛に走る娼婦がいたのは仕事を通じて男性嫌悪が起こったからだろうなあと思った。